覚悟を決めることと幸せ
クライアントさんから、彼(彼女)の本心が知りたい というご相談はとても多いです。
まずリーディングで視えたこと、お相手の心に直接伺ったことを(私見を交えず)そのままお伝えすることにしています。
そのあとで必要に応じて「私なら こうしますが…」という話をします。
最終的に決めるのは、あくまでもクライアントさんです。
私に依存させる気はありません。
電話でご相談を伺う場合は1分幾らで鑑定料が変わってしまいます。(本業ではない別のサイトでは)
なるべく早く必要なことだけをお伝えするよう心掛けるあまり失敗することも、ありました。苦い失敗談です。
クライアントさんには彼がいますが、結婚話も止まったまま、連絡は自分からしかしない。たまに連絡が来るのを待つだけ。なかなか会えない。その状態が1年半。これでも付き合っているのだろうかと思う。そして彼は時々ひどい八つ当たりをする。これは以前から変わらず、会えない時もメールで八つ当たりはする。
そんな状況を延々と話すクライアントさん。
彼女が自分の友だちなら「そんな彼やめときな」というだろう。
クライアントさんが知りたいのは、そんな彼の本心。
リーディングすると彼の中に「好き」の気持ちはある。それは心の隅に追いやられているが確かにある。
彼は少し心を病んでいる状態にみえる。
クライアントさんのことをまるで何でも許してくれる仏様だと思っているようだ。
彼女といると本来の自分でいられる、心が穏やかになる。
そして八つ当たりをする。
クライアントさんは、そんな彼だと分かっている。
分かって覚悟をしている、そんな口ぶりだ。
結局、彼の気持ちを伝えて電話は終わった。
クライアントさんも自分の気持ちに間違いはなかったと言っていた。
鑑定のあと私は後悔した。
「親身になる」とは、どういうことか。
それは、親の身になって。
自分がその子の親だったら、何ていうだろう。。。その気持ちだ。
完全に違うじゃないかと思った。
彼女が覚悟を決める事と幸せになることは、別問題だ。
私には彼女の心の奥が納得している様には思えなかった。
口ではありがとうございました。と言っていても、
覚悟をしていると思わせていても、
本当は、「けじめをつけるなら今だよ」の一言が彼女には必要だった。
「彼とは一緒になっても苦労するだけだよ。けじめをつけるなら今だよ」
そう言うべきだった。
彼女が「いいえ、それでも彼と一緒になりたい」と言うのなら、それは仕方ない。
彼女が決めることだからだ。自分の人生は自分が決めることだ。
だが私は真実を伝えると共に、本人が出せない決断も、客観的意見も親身になって伝えなければいけなかった。その時に。
その人のためになるように、どうか本当のことを教えてください。と天に祈りながら心をみていきます。
その気持ちは伝えっぱなし終わり、とは違います。
その失敗では大事なことを教えられました。
次は同じ失敗をしないように心に決め、日々精進していく。それだけです。